介護業界、事故対策は安全という幻想にとらわれちゃダメ

こんにちは

 

今日も介護職員の将来を考えるきっかけになれるようなものを書いていきたいと思います。もしよければ読んでみてください。

先日書きました事故についての簡単な考え方

https://blog.hatena.ne.jp/yukigafuru414/yukigafuru414.hatenablog.com/edit?entry=10257846132618319784

に続きで今日は安全についてを短めに。

現場でアクシデントがあると、対策として「この事故をなくすにはどうしたら良いか」と考えますよね。そりゃ事故は無くなった方が良いですけど、もし

安全=事故ゼロ

という考え方をしているとすればはっきり言いますが間違っています。結論から言いますけれど、リスクマネジメントの世界においてリスクゼロなんてありません。

安全というのは定義があって

そのリスクが許容範囲である事

なんです。

普通に歩くことは一見何の危険もありませんが、つまづいて転ぶリスクはゼロではありません。でも、許容内ですよね。一方、急な斜面や岩場、揺れるアトラクションの上なんかでは転倒リスクはめちゃめちゃ高いです。転倒してはダメだとした場合、リスクが高すぎますよね。

内服介助の時や歩行介助の時やなんかあると思いますが、かなり環境に左右されると考えた方が良いです。

だから繰り返しますが、リスクマネジメントの世界において

リスクゼロは物理的にありえません

という事で、事故対策を考える際は「もっと気を付ける」のではなく、環境(騒がしくて集中できないとか手順とか)を考え直す方が有効ですよ。事故を起こした本人はそのことに対して注意を払いますからその人だけは同じ事故を起こさないと思いますが、他の人は同じ事故を起こすリスクが残ったままです。

質の高い事故対策というのは「関わる職員全般」に対して行われるものです。

 

という事で、ここまで読んでくださりありがとうございました。